最近、土曜日にロング走をすると翌日にビルドアップ(BU)をする元気がなくなってしまうので、今週は土曜日にラン友とロング走をする前に15キロのBUを行うサイクルを試してみた。
このところ体力がなくて、途中でバテて潰れてしまうことが多い。潰れると疲労が残り、練習効果が小さくなるどころかマイナスになってしまう。そうした事態を避けるため、今日はかなりゆっくり目のペースで始め、途中もあまり積極的に上げないようにした。
1キロの入りは5分22秒。ちなみに昨シーズンまで、15キロのBUではキロ5分で入って4分で上がる感じだった。
その後はアップダウンのあるコースを通って5キロまで概ねキロ5分。
5キロを過ぎると、しばらく下り基調なので、4’40~30にペースが上がった。
しかし!10キロで疲れた・・・。11キロからは潰れて、ビルドアップはおろか、ペースを維持することすらできず、どんどん”ビルドダウン”。
14キロのラップはついに5分台。
せめて最後の1キロは頑張ろうと思い、登り坂を一生懸命上って、坂の途中でゴール。最後のラップは4’26だった。
15キロのタイムは1:12:31。コースは違うが、一昨年末から去年の初めにかけて走っていたときのベストは1時間7分台だったのでおよそ5分遅れ。1キロ当たり20秒遅い計算になる。最初と最後の1キロが20秒少々遅かったので、中間の13キロも20秒近く遅いペースで推移していたことになる。

このペースで、この距離を最後までBUで走りきれないとは、正直、かなり失望した。
しかし心拍数をみると、BUとしては低かった。つまり、心肺にそれほど強い負荷がかかっていたわけではないが、何らかの理由で疲労感を感じて失速した、ということのようだ。
失敗の原因をよ~く考えて思い当たったのは、「潰れないようにしよう」と注意して走り始めたために、潰れることに意識が強く向き、それが潜在意識にすり込まれてしまったということ。
つまり、「~しない」というネガティブな言葉で目標を立てたことで、目標とは逆の方向に意識が向かってしまったのだと思われる。
ここは、「終盤まできっちりペースを維持して、最後はしっかり上げる」といったポジティブな言葉で目標を設定するべきだったのかもしれない。
深く考えてみたことで問題がひとつ明らかになったので、今回の練習に限らず、自分がいろいろなことでうまくいかない原因も考えてみた。
一緒に練習をしている他の仲間は少しずつタイムを伸ばしているのに、自分のパフォーマンスが上がらないのは、なぜだろうか。練習量では負けていないはずなのに。
物事の成果は日々の行動の選択の結果だと言えるので、成果が上がらないのは行動の選択が誤っているのだと考えられる。
自分の選択のどこがいけないのだろうか。
一つは、目的よりも感情を重視してしまうことだろう。
走行距離を伸ばして、自分は(周りの人よりも)頑張っていると思いたい。だから、本当は疲れていて休むべき時に走ってしまう。そのため、疲労を溜めて、ケガをしたり、体調を崩したりする。
練習をする目的は、走力を上げるためだ。走力を上げるには、刺激を与えて体を疲れさせ、その疲労から回復することが必要になる。目的を考えれば、自分がとるべき行動は自ずと明らかになる。
日々の食生活にも同じことが言える。甘いものが食べたい、お酒が飲みたい、というのは主に感情から起こる欲求だ。しかし、体調を維持する、明日も質の高い練習をする、といった目的を意識すれば、疲労回復や筋力増強に役立つ食事を選択するようになるだろう。
ランニングや健康に限らず、仕事やその他のことについても、同じことが言えるだろう。
つまり、感情よりも目的(特に長期的な目的)を重視する姿勢を一貫して持てば、誤った選択が減り、少しずつ良い方向に進んでいくのではないだろうか
また僕には、努力の成果が問われるときに、本来持っている力を発揮できない、という問題もある。
これは、結果を出すべき時は結果にこだわるという姿勢が弱いからだと思う。
レースの時に、思い通りのラップが出ないとき、苦しいとき、脚が痛いときに心が折れてしまうのは、まさにそのためだろう。
「ここで成果を出すために、自分は今まで頑張ってきた」という局面では、少しぐらい思い通りに行かないことがあっても、とにかく最善の結果を求めて全力を出し切る。そうした姿勢を貫いていこうと思う。
まとめると、これからはランニングや仕事で常に納得のいく成果をあげるために、次の点に気をつけていこうと思う。
・ネガティブな言葉ではなく、ポジティブな言葉で目標を設定する
・感情よりも(長期的な)目的を重視する
・目標にこだわるべき時は徹底的にこだわる
いや~、これで何でもうまくいく気がしてきたわ。