最近、マフェトン理論やら福澤式トレーニングやらeA式トレーニングなどの本を読んできて、マラソンのトレーニングには、じっくりゆっくり走るのが大事だという考えが、自分の中で定着してきた。
そのため最近は、日々のジョグのペースを以前のキロ5分から6分に落とし、週中のポイント練習の強度も、以前の10キロタイムトライアルから、10キロのビルドアップ(5分半→4分10秒)に下げている。
しかし時々ケガや病気で練習が中断してしまうこともあり、その成果はまだよく分からない。正直言って、最近の体力の水準や改善状況には満足していない。果たして今の練習をこのまま続けていていいのだろうかと不安になることもある。
そこで、以前、走力や調子が急激に上がったときは、どんな練習をしていたのか振り返ってみた。
一番調子が良かったのは2015年の前半。その前段階として、2014年7月上旬にケガをしてしばらく走るのを休み、8月下旬から普通の練習を再開したという流れがあった。再開後はグングン調子が上がり、5キロのベストを26秒更新、フルのベストを9分くらい更新した。2014年9月から2015年5月くらいまでの練習メニューを見ると、以下のような特徴があった。
- 平日はほとんど毎日1時間くらいジョグか快調走をしていた。ジョグのペースは平均キロ5分。快調走は5分超から入って、4分20くらいに上がっていく感じで、全体の平均ペースは4分40秒を切る
- 水曜日にポイント練習をやっていた。10.5キロの速めのペース走(キロ4分10秒前後)とアップダウンのある12.8キロのコースでのペース走(4分20秒前後)を毎週交互で実施
- 自分の練習の後、息子と毎日3キロくらいジョグ(キロ6~7分ペース)をしていた
- 土曜は30~35キロのロング走(キロ5分前後)、日曜はLSD 2時間(キロ6分半~7分)を実施
- 体の力を抜くこと(リラックスすること)を日々、重視して走っていた(しかし当時の映像を見ると、体の軸がぶれまくっている)
今の練習と比べて違う点は、以下のとおり。
- 走っている時間が長い
- ジョグが速い
- ポイント練習も速い
- 息子とゆるジョグをしている
- 今は体の軸を保ち、地面から反力を受けることを重視しているが、当時はリラックスすることを重視していた
マフェトン理論に基づくと、ジョグが速いと疲労がたまってしまうのでよくないのだが、息子とのゆるジョグでうまく疲れが抜けていたのだと思われる。
また当時は快調走ばかりしていたが、軽快感が心地よくて毎日走るのが楽しかった。たっぷり汗をかいて心拍数も上げて走っていたが、翌日にはリフレッシュできていたので問題なかった。今は加齢のせいか(4年間の違いは大きい?)、回復が遅いのでこんなことをしたら、疲労困憊になりそう。
2015年前半は好調だったが、後半になると鼠径部痛に悩まされ、だんだん調子を落とし、11月のさいたまマラソンは欠場することになる。リラックスするフォームは、うまくハマると疲れずに速く走れるが、横ブレが大きかったので次第に体が崩れてきたのかもしれない。
これらの考察を今後の練習に生かすとすると、次のようなポイントが挙げられる。
- 日ごろのジョグは多少速くてもいいかもしれないが(マフェトン理論に基づくと悪いが、上記の僕の実体験では悪くない)ダウンはしっかりやる(息子とのランニングの代わりに、本練習の後に3キロくらいゆっくり走るか、本練習の最後3キロをダウンにするのがいいかも)
- ジョグでもポイント練習でも軽快感を得ることを重視し、走ることの気持ちよさを追求する
- たくさん走るため、疲れをためないことに重点を置く
- フォームについては、速く走ることよりもケガをしないことを重視する(当時は鼠径部痛、現在は足底筋膜炎があるので、どちらも正解ではないのかも)
・・・うーん、振り返ってみたけれど、今後の明確な指針はあまり得られなかった気がする。結局のところ、ジョグはゆっくり走るべきなのか、速くてもいいのか。
周りの快速ランナーたちを見ると、みんなペースを落としたジョグをたくさんやっている。やっぱり12月のさいたま国際マラソンまではゆっくりペースのジョグを試してみることにする。