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31年連続のサブスリーに挑戦

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英語メデイアなのだが、LetsRun.comという超オタッキーな陸上情報サイトがある。世界各国で開かれているメジャーな陸上イベントの動向を事細かく伝えているだけでなく、練習方法についてのディスカッションなどもあり、内容はかなり充実している。

昨日、そのサイトを見ていたら30年連続でサブスリーを達成している市民ランナー、Mark Cucuzzellaさんの記事が目に付いた。

マークさんは、今51歳。これまでの走歴で、フルマラソンを走ったことは100回以上あり、完走タイムが3時間を越えたことは去年まで一度もなかったという。

しかし、極寒と暴風雨に見舞われた今年のボストンマラソンで3時間4分31秒かかり、その記録が途絶えてしまった。

それでもマークさんは記録が止まったことなど意に介さない。

マークさんは「スタート地点に立ち、救護テントに運ばれずにゴールにたどり着けば勝利なのだ」という。

マラソンを走るときはいつも、自分のリズムを見つけることだけを目指しているそうだ。適したグループに混ざって走り、息が苦しくならないペースを保つようにするのだ。マークさんは、悪天候のボストンでもそれを貫いた。

マークさんが狙う記録はもう一つある。31年連続のサブスリーだ。去年まで30年連続でサブスリーを達成しており、今年のボストンで31年連続に達する見込みだったが、思わぬ悪天候に妨げられた。しかしまだチャンスは残されており、10月に参加するMarine Corpsマラソンで記録更新を狙う。

ちなみにマークさんの調査によると、サブスリー連続達成年数の最長記録はイギリス人のChris Finillさんの33年(1981~2013年)。この記録に挑戦するためには、次のレースでの失敗はゆるされないが、本人は達成できなければ別にそれでいいと、肩に力が入った様子は見られない。

我々市民ランナーとしては、これまでの偉業がどうやって達成されたかに興味がある。

もともと大学の長距離ランナーで、20代のときにマラソンをやってみたら2時間30分台で走れて楽しくなったので、続けてみたのだという。ここは普通の市民ランナーとはポテンシャルが違うので参考にならない。

興味深いのはその後。オリンピック選考会の出場参加記録を目指して猛練習したけれどわずかに及ばなかったことを機に、33歳のとき、故障があった足の手術をした。

復帰後は、マフェトン理論を知って、それに従って練習した。つまり、ジョグばかりで、スピード練習はしなかった。そうしたら、ベスト記録に4分遅れるだけの2:28で走れて、マフェトン理論の正しさを実感したそうだ。

「ランニングを今後何十年も続けるには、これしかない」

そう思って、その後はマフェトン理論に基づく練習を続け、ケガでランニングを休んだことは一度もないという。

今の練習スタイルは、インターバルもテンポ走もしない。週に1度2時間のロング走をする。マラソンの1ヵ月前からは、ロング走の最後の4マイルをレースペースで走ることがある。1週間の走行距離は80キロ以上にならない。その代わり、筋トレや体幹トレーニング、ドリル、流しなどでスピードの維持に努めているという。

ふーん、参考になるような、ならないような。ダメっ子もヘタにスピード練習しないで、たくさんジョグをした方がいいのだろうか。ケガをしないのが重要であるのは確かだな。

マークさん、10月のマラソン頑張って下さい。影ながら応援しています☆

ちなみに、冒頭のLetsRun.comには日本語サイトもあります。

***2020年1月5日 追記 ***

2018年10月のMarine Corpsマラソンは3:02:46に終わったそうだ。連続サブスリーは、その後話を聞かなくなったので、どうやら途切れた模様。

ちなみにCucuzellaさんは、長くランニングを楽しむコツなどをまとめた書籍を米国で2018年9月に出版。2020年11月には日本でその邦訳が発売された。



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