このところ走れなくて練習日誌が書けないので、お勧めのランニンググッズを紹介しようと思う。
走るときに最も頻繁に使用しているグッズはウオッチだ。シューズはそのときの練習メニューなどに応じて何足か履き分けているが、ウオッチはいつも同じものを使っている。
僕が愛用しているのはGarmin ForeAthlete 235Jだ。

このウオッチの気に入っている点を挙げてみる。
- 走った距離が分かる
- 手首で心拍数が計測できる
- 時計の画面とストップウオッチの画面をカスタマイズできる
- 軽いうえ、バンドが柔らかく、着けやすい
- スマホと連動する
- 値段が比較的安い
ざっとこんなところか。
順に説明しよう。
- 走った距離が分かる
この製品はGPSウオッチなので、GPSを使って走行距離やペースを測定できるのは当然なのだが、今や3、4000円程度でラップが60個くらい取れるストップウオッチが買えるのに、なんでわざわざ何万円もするGPSウオッチを買うかと言えば、距離やペースがリアルタイムで分かるからに他ならない。
初めてGPSウオッチを使ったときは感動したものだった。ちなみに僕が最初に使ったGPSウオッチはGarmin Forerunner 305という製品。買ったのは2010年か11年だった。これがバッテリーの寿命で使えなくなりForerunner 610に乗り換え、さらにそのバッテリーの持ちが悪くなったところでForeAthlete 235Jが発売されたので買い替えた。
235JのGPSの感度は、現行製品の中ではまずまずではないだろうか。計測モードにすると、早ければ数秒で信号を捕捉する。先代の610は早くても30秒程度、遅ければ数分かかっていたので大きな変化だ。
距離の計測は、まだ誤差が大きい。近くに高い建造物や木などがあまりない直線コースを走れば、かなり正確に計測してくれるが、信号をさえぎる障害物がコース近くにある場合や、曲がりくねっているコース、アップダウンのあるコースなどでは誤差が数パーセント(1キロで数十メートル)生じる。
- 手首で心拍数が計測できる
以前は心拍計と言えば胸にベルトで装着するタイプが主流だった。
このタイプの心拍計は、比較的精度は高いが、装着するのが少し面倒だ。それに慣れないと、くすぐったく感じる人もいると思う。また、特にバンドのゴムが劣化してくると、ペースを上げて走って呼吸が乱れたときにバンドが落ちてくるという問題がある。
しかし235Jは、本体の裏に光学心拍計を搭載しており、普通に時計をするだけで、手首で心拍数を計測することができる。
精度について言えば、運動強度が急激に上がる局面で正確に心拍数を計測できない傾向があるようだ。5キロのレースなどを走ると、僕の場合、胸ベルト式の心拍計だと200位まで上がるが、光学心拍計だと180くらいにとどまる。
逆に胸ベルト式では、特に寒いときは少し汗をかくまで正確に心拍数が計れず、異常に高い数値が出てしまうことが多いが、光学式ではそうした問題は起こらない。
ちなみに計測した心拍数と走行距離や走行ペースなどから体力レベル(VO2Max)と予想タイムを推定したり、リカバリーの時間をアドバイスしてくれる機能もあり、それも気に入っている。
- 画面をカスタマイズできる
Garmin社のConnect IQというウェブサイトにアクセスすると、ウオッチフェイス(時計の画面)やデータフィールド(タイム計測中に表示される画面)をダウンロードすることができる。こうしたオリジナル画面の他にアプリもあり、その中には懐かしいパズルゲーム、テトリスもあった!

パソコンにダウンロードしたこれらの画面やアプリは、専用のUSBケーブルで時計本体に取り込むことができる。
ウオッチフェイスには、時刻の他に、その日歩いた歩数や日の出・日の入りの時刻といった様々なデータを表示できるものや、シンプルなアナログ時計を模したものなど、いろいろな種類がある。
データフィールドは、デフォルトでは最大4つのデータしか表示できないが、Connect IQには10個くらいのデータを表示できるものもある。
これらをうまく利用すればとても便利だし、時計を付け替えるような感じで気分を変えることもできる。
- 軽いうえ、バンドが柔らかく、着けやすい
カタログによると、前に使っていた「610」が72gあったのに対し、「235」はわずか42g。40%以上も軽量になったので感触は大違いだ。
また「610」はバンドが硬く、本体も少しゴツゴツしていたので、つけていると手首が痛くなることがあり、リストバンドの上から装着したりしていた。
しかし「235」はそのようなことがまったくない(そもそもリストバンドをしたら心拍計が使えない)。一日中着けていても疲れないが、真夏に着けっぱなしにしていると、手首にあせもができることがある(笑)。
- スマホと連動する
スマホと連動させることができるので、メールや電話が来ると、画面にその旨が表示される。これは便利。スマホをポケットやカバンに入れていると、バイブレーションに気づかずに電話を取り損ねてしまうことが良くあるが、時計にメッセージが表示されると(バイブレーションもある)確実に気づく。他にアプリのアラートなども時計に転送される。
- 値段が比較的安い
上位機種の「645」などは、上記のほかにトレーニング効果を無酸素運動と有酸素運動に分けて推定したり(「235」では有酸素運動の効果だけ推定される)、ランニングダイナミクス(フォーム分析)をする機能などもあるが、値段が高い。
定価だと、「935」が57800円、「645」が44800円、「735」が39800円。それに対し「235」は29800円(発売当初は3万5000円くらいだった)。
![]() |
ガーミン GPSマルチスポーツウォッチ 「ForeAthlete235J」 37176H(BlackRed) 価格:28,811円 |

上記のような細かい機能が必要なければ、235のコスパは高いといえよう。心拍計がいらない人には「230J」が18334円とさらに安いのでお勧めだ。
・・・と書いたところで、Garmin公式サイトを見てビックリ!
なんと明日(5/10)から新機種「ForeAthlete 245」の予約販売受付が始まるんだとか!
価格は34800円。音楽が聴ける「ForeAthlete 245 MUSIC」は39800円。
「235」との主な違いは、まさに上に書いた上位機種との違い。ただしランニングフォーム分析には別売りのパーツを買う必要がある。
また50m防水が付いたことと、バッテリーの持続時間が22時間に伸びたことも注目に値する。
もう一つ僕が注目しているのが、Garmin Coachという機能が使えること。まだ詳しく分からないが、おそらく現状の走力と目標に応じてウェブサイトで練習メニューを作ることができ、さらにガーミンのデータと連動させてメニューを自動調整することができるものだと思われる。
これから買う人は、これがいいかも!
![]() |
価格:37,584円 |

【2019年05月16日発売】 GARMIN ガーミン ForeAthlete 245 Music White Black 010-02120-71 White Black 価格:42,984円 |
![]() |
