GarminがForeAthlete 235Jと935の後継機種として同245と945を発売する。
「ForeAthlete 245」(Black Slate、Amp Yellow)と「ForeAthlete 245 Music」(Black Red、White Black、Black Aqua)は5月10日より予約開始、5月16日に発売する。

「ForeAthlete 945」(Black、Blue)は6月上旬に発売する。
希望小売価格は、ForeAthlete 245が3万4800円(税別)。ForeAthlete 245 Musicが3万9800円(税別)。ForeAthlete 945は6万9800円(税別)。
今回は間もなく発売される「245」に注目し、これが果たして「買い」なのかどうか検討する。
ガーミンジャパンのプレスリリースによると、「245」の主な特徴は以下のとおり。
- ランニング中の緊急時などに、選択した連絡先と自分の現在地を共有できる「セーフティ機能」を新たに搭載
- フィットネスレベルを示すVO2 max値、有酸素及び無酸素トレーニングの効果、トレーニングのパフォーマンスから判断したトレーニングの過不足を表示
- バッテリー稼働時間が、GPSと光学心拍計を起動させた状態で最大22時間と、ForeAthlete 235の最大11時間から大幅に向上
- ランニングダイナミクスポッド(別売:定価8400円)とのペアリングにより、ランニングフォームの分析が可能(本体画面上でも分析の確認が可能)
- 自分が休息をすべきか体を動かすべきか、タイミングを示してくれるBody Battery(ボディーバッテリー)の機能も新たに追加
- 『ForeAthlete 245 Music』は音楽機能を追加し、LINE MUSIC、Spotify、AWA等の音楽アプリ、またPC等から最大500曲をウォッチにダウンロードでき、Bluetooth対応のイヤホンとの同期により、スマホなしで音楽が楽しめる
またガーミンのホームページによると、スイムにも対応している。
さらにGarmin Coachという新しいネット経由のサービスにも対応しており、練習メニューを作ってもらうこともできる。このサービスにはおそらく、日々の練習の記録やパフォーマンスに応じてメニュー内容が微調整される機能もあると思われる。
また「245」でも、これまでの機種と同様にConnect IQを使った画面のカスタマイズなどができる。
上記の特徴のうち、VO2Maxと有酸素運動トレーニング効果の推定は前モデルの「235J」でもできたが、それ以外はみな新機能。
これらは「235J」と比べると新機能だが、ランニングダイナミクスの分析と無酸素トレーニング効果の測定は、先行モデルの「645」や「935」でもできた。
パフォーマンス分析機能は、「235J」と比べるとかなり高度になり、トレーニングステータスやトレーニング負荷が計測されるようになったが、これは「645」に搭載されている機能と同じだと思われる。
純粋な新機能は、セーフティ機能とボディーバッテリーのようだ。
さて、Garminにはランニングや自転車を主たる用途とするForeAthleteシリーズだけでもいくつか種類があり、機種によって利用できる機能とできない機能があるので、どれを買ったらいいのか迷うところだ。
そこで、「245」の主な機能と価格を従来の機種と比較してみることにした。価格は音楽機能のないモデルで調べた。

こうしてみると、GPSで距離が測れればOKという人には「230」が、光学心拍計で心拍数も計測したいが、それ以上に細かいデータには要らないという人は「235」がお勧めだ。
しかしフォーム分析や練習効果と疲労度のチェックにも興味があるという人には、多くの場合「245」がお勧めできるのではないだろうか。
「735」は少し古くなってきたので、ここで挙げた他のモデルと比べると分析系の機能が少し弱い。「645」は「245」の登場で存在意義が薄れたように思える。「935」はトレイルやトライアスロンをやる人には良いかもしれないが、マラソンランナーには245までで十分ではないか。
「245」は特にバッテリーの寿命が最も長いので、トレイルランナーにも高く評価されると思う。
既に旧機種を持っている人が買い替えるべきかと言えば、高い機械なので、そこは各人の予算次第としか言えない。
新たに買う人には「245」はお勧めだ(僕も欲しい)!


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GARMIN ガーミン ランニングダイナミクスポッド 101252010 価格:7,833円 |
