ダメっ子がランニングや陸上競技が好きなのは、記録という数字を通して自分の成長が見えるからである。
しかしそのせいか、どうも数字にこだわってしまう嫌いがある。
走っているときも、タイムやらペースやら心拍数やらを気にして、思ったほどよい数字が出ないとガッカリしたりイライラしたりすることもある。
こうした傾向は、どうも記録の向上にうまく寄与していない、というかその妨げになっていると最近気がついた。
「このくらいで走れなければいけない」という気持ちが強くなるあまり、普段からつい必要以上に体に負荷をかけてしまう。
それが疲労の蓄積やケガにつながるため、走力を伸ばすことや、パフォーマンスを発揮することができないのだ。
そういえば、2015年前後は18年ぶりにフルのベストを更新するなど大幅に記録を伸ばすことができたが、皮肉にも当時はケガで長期離脱した後だったため、記録へのこだわりを捨て、ケガをしないで走ることに重点を置いていたときだった。
ケガをしないように、しっかりケアをして、無理をせずリラックスして走っていたら、グングン記録が伸びたのだ。
しかし走力がサブスリーの水準に近づき、記録を意識するようになると、またケガのサイクルにはまってしまった。
こうした経験を踏まえ、明日からは走っているときにガーミンに表示される数字を気にしないことにする(ただし帰りの時間は大事だから、時刻だけは見ないとね!)。
そして時計を見ないで、自分の感覚を研ぎ澄まし、それぞれのメニューの目的に最も適した負荷を追求して走る。距離やタイムや心拍数の計測はするが、リアルタイムでは見ないで、後でフィードバックに使うことにする。
疲労が強かったり、ケガの兆候があったりすればすぐに練習を打ち切り、気持ちよく終わる練習を繰り返す。
疲労抜きのジョグは、フォームも気にせずに、とにかく「抜く」ことに注力する。
追い込む練習は、その前にフレッシュな状態を作ってから行う。
こうしていけば、走るのがもっと楽しくなって、ケガをせずにたくさん走れて、知らぬ間に走力が上がって記録も伸びるのではないだろうか。
こういう観点で見ると、福澤式トレーニングは優れていた思うが、どんな練習方法を採り入れるにせよ、今後は上記のようなスタンスで取り組んでいこうと思う。
意識改革だ!