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ケガはパフォーマンス向上のチャンス

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このところ立て続けにケガに悩まされている。

・2013年9月の横浜ナイター記録会の後、疲れが抜けずに左ふくらはぎ上部を肉離れ
・2013年の大田原マラソン(11月)の後、疲労がたまって12月中旬に左ふくらはぎを肉離れ
・2013年12月末に左大腿部外側を打撲
・2014年4月にかすみがうらマラソンで12月と同じところを肉離れ
・2014年5月末にウエイトトレーニングによる疲労とスピード練習で右ふくらはぎ内側を肉離れ
・2014年7月中旬に東和ロードレースの疲労などから、練習中に右ふくらはぎ下部を損傷

これほどまでにケガが続いたことはない。疲れがたまったときには特に気をつけてはいるのだが、それでもケガをしてしまう。どうやら以前より体が弱くなっているので、もっと徹底的にケガの回避に努める必要があるようだ。

ケガの根本的原因はフォームにあるのではないか。そう考えてフォーム改善に取り組むことにした。

現に過去にもフォーム改善によりケガが治った経験が2度ある。
一度目は社会人に成り立ての頃にランニングを始めたとき。当時は膝が痛くなったり、ふくらはぎが攣ったりして、20キロ以上の距離を走ることがなかなかできなかった。

それでも一度でいいからフルマラソンを完走してみたかったので、どうしたら痛みが出なくなるかを真剣に考えた。接地の衝撃が痛みの原因ではないかと思ったので、この衝撃を徹底的に和らげることを研究した。

まず、私がかつて所属していた大学の陸上部(短距離)では腰を高くして走るのが基本とされていたが、この基本を捨てて逆に腰を低くすることにした。腰を高く保つとふくらはぎが疲れるし、高いところから地面に足を落とすことになるので衝撃も大きくなる、と考えたからだ。

次に踵からそっと柔らかく接地することにした。日々、通勤などで歩くときもこれを心がけていたら、何人もの人から「足音がしない」と言われるようになった。

こうしてできたランニングフォームは腰が低くてストライドも短く、「颯爽」という言葉の対極にあったが、体への衝撃は本当に少なくなった。歩いているか、何か乗り物に乗っているかのような不思議な感触だった。スピードはあまり出ないが、いくらでも走れる気がした。実際、練習で20キロ以上走るのは全く苦ではなくなり、念願のフル完走も3時間18分のタイムで余裕を持って達成できた。

しかしその後、仕事の都合などでランニングからしばらく遠ざかると、会得したフォームを忘れてしまった。何年か後に再開したときには、いくら静かに走ろうとしてもうまくいかない。何だか前に進まないし、膝も痛くなる。

そこでランニングフォームのチェックもしてくれるスポーツ整体で診てもらったところ、静かに接地しようとするあまり膝が回旋し、それで腸脛靱帯炎が発症するという分析だった。

そして障害を回避するため、前傾して接地時間を短くし、膝の回旋を抑える走法を習った。筋肉のバランスが変わった(多分、腹筋・背筋が衰えた)せいか、以前の走りを再現するのは難しいので、新しい走法を身につけることにした。

慣れるまでに何ヶ月もかかったが、お陰で長距離を走っても膝が痛まなくなり、以前よりスピードも出るようになった。

これが今から3~4年前、ちょうど自宅近くの緑道を拠点とするランニングチーム「TR2EC」に入れてもらった頃のことだ。

TR2ECで走り込んだこともあり、40代になった今も初フルを走った頃と変わらないタイムで走れるようになって、走ることが楽しくて仕方なくなった。

しかし、ここでまた壁にぶつかった。冒頭で述べたケガラッシュだ。加齢で筋肉が劣化したからなのか、体やフォームのバランスが崩れたからなのか分からないが、またフォームを見直す時期に来たようだ。

過去2回のフォーム改善はいずれもケガの回避とパフォーマンスの向上につながっている。今回も徹底的にフォームを矯正して、また楽しく走って記録を伸ばしていきたい。

今回は色々な本を読んで研究した結果、“ChiRunning”というメソッドに注目している。ポイントは、姿勢を整える、前傾する、手足の力を抜いて足は地面に置くだけにするといったところだ。金哲彦さんや青山剛さんが提唱している走法とかなり重なるが、脱力をより重視している。

試してみたところ、私が初フルを走った頃のフォームに近い感触が得られた。全く力を入れていないのにパタパタと進んでいく。これはいい!これならいけるかもしれない。

ただ、従来の私の走りは骨盤が後傾しており(スポーツ整体で習った走りを習得し切れていなかったため)、足が地面から離れてから再び接地するまでに通る軌道が長く、接地の勢いを調整する余裕があったのだが、新しい走法ではその余裕がないため足をうまくコントロールできず、乱暴に接地してしまう。

この問題の解消方法もChiRunningの本には書いてあるのだが、習得する前に足を痛めてしまったというのが直近のケガ。

足が治ったら、まずはスピードを出さずにしっかりとフォームを矯正しよう。過去2回の経験がそうであったように、ケガはフォーム改善とパフォーマンス向上のチャンスなのだ。今回もこのチャンスをものにしたい。

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