腕振りに変な癖があるから直したい。そう考えているランナーも多いだろう。
僕もその一人。
そこで腕振り矯正に効果があると言われる練習器具「e3グリップ」を買ってみた。
ゲームのジョイスティックの握り部分のような形状で、重さは片方70gとさほどない。
100円ショップで売っている健康グッズのようにも見えるが、定価は4300円(税別)と意外に高い。
商品の説明によると、これを握ることで手首の関節が動きにくくなり、腕振りが安定する。そして腕だけでなく、足や腰のねじれも解消して体のバランスが良くなる。結果として、ケガの防止やパフォーマンスの向上が見込まれるという。
こんなものを握っているだけで、そんな効果があるの?
疑い深い僕は、普段ならこの手の製品にあまり手を出さないが、5000円以上で使えるスポーツオーソリティの割引券を持っていたときに、たまたま目についたので他の物と一緒に買ってしまった(笑)。
握ってみると、何だか手になじんで気持ちがよい。
実際にこれを持って走ると、確かに腕振りが自然に安定する感じがする。それに、ほどよい重さが拳の位置を意識させてくれるので、腕が良い方向に振れているのかどうかが、ある程度感覚でチェックできる。
これを使い始めたのが今年の2月頃。数ヵ月使って果たして実際にフォームは改善したのか。写真で検証してみよう。
これが使用前(2015年3月)のフォーム。
右手と右肩に力みが感じられるし、拳が前後ではなく左右に振れている。
で、こちらが使用後(2016年6月)。右の黄色いシャツ(ゼッケン2311)が僕。
レースの終盤(使用前)と序盤(使用後)という違いを考慮しても、結構よくなっていないだろうか。
去年の後半は鼠径部痛に悩まされたが、今年は時々痛みが出るものの、あまり悪化せずに済んでいる。カイロプラクティックに時々行くようになったのがその大きな理由だと思っているが、e3の効果もあるのかもしれない。
いずれにせよ、これを持って走ると気持ちが良いので、ほとんど毎日使っている。これで今シーズン、記録が伸びれば、4300円の価値は十分にあったと言えるだろう。