こんにちは、ダメっ子のぴぴおです。
最近、大きな目標を目指して逆算して行動するのと、目先の目標に向けてコツコツ小さな改善を積み重ねていくのと、どちらがいいのか考えることがあった。
どちらも一長一短だと言える。
逆算型は、目標の達成という観点では有効かもしれないが、目標が遠すぎるとモチベーションを失うし、逆に目標を達成した後にモチベーションを失うということもある。
コツコツ型は、毎日するべきことを意識して積み重ねていくので取り組みとして簡単だが、だんだん方向性が当初の狙いからはずれていくことがある。
僕は従来、逆算型で成功するのがかっこいいと思ってきた。目標を打ち立て、有言実行でその目標を達成する。そうすることができれば、ストーリーとして見栄えがいいし、他人にも認められそうだ。
しかし、どうも自分はそういうのが苦手だというのが、最近分かってきた。
例えば「マラソンでサブスリーを達成する」といった具体的で、なおかつちょっと大きな目標を立てると、達成直前でビビってしまうのだ。
最初に目標を設定したときに、その目標が大きいと感じるが故に、最初はやりがいを持って頑張れるが、いざ達成が現実的な位置に来ると、今度は自己のイメージと目標を達成する自分とのギャップが大きくて、達成することが信じられなくなってしまう。
その一方で、サブスリーを達成するという目標を立てる前は、純粋に過去の自分よりもパフォーマンスが上がることを楽しんでいたら、知らない間に走力が上がっていた。
まあ、そうなったのは、レベルが上がってくるにつれて上達が難しくなるからという側面ももちろんあるのだが、自分のメンタル面の傾向も大きく影響したような気がする。
翻訳については、マラソンのサブスリーみたいに具体的な数値目標を掲げるのが難しいので、漠然と「好きな分野の翻訳で稼げるようになりたい」、「迷いなくスラスラと訳文が作れるようになりたい」と思って、日々の業務に必死で取り組んでいたら、いつの間にか理想に近づいていた。
翻訳の仕事を始めたときは、自分は翻訳者の底辺だと思っていたが、いつの間にか、翻訳会社やクライアントから高い評価をいただけるようになり、ほかの翻訳者の仕事を評価する立場にもなったりした。
どうやら自分が得意なスタイルは、コツコツ前進型のようなので、今さらだが、こちらに重点を置いて行動しようと思う。
特にマラソンについていえば、数年前に体調不良で体力が急低下して以来、自己ベストを目指すのは当面、難しい状態なので、レベルが低いなりに一歩ずつ改善を楽しんでいくスタンスが有効だと思われる。
そういえば、「日々是改善日記」というブログのタイトルも、そんなことを意識してつけたのだった。要は、初心にかえるということだな。
大きな理想を持って方向性を定めつつ、日頃は目の前のことに真剣に取り組んで一歩ずつ前進する。ただし、コツコツやって、いつの間にか方向性が変わってきたら、行き先を変えるのもあり。そういうスタンスで、これからいろんなことに取り組んでいこうと思う。
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