僕がダメっ子である原因の一つは、自己肯定感の低さにある。
何をやっても失敗するし、人の迷惑にしかならないと思っているから行動できない。行動できないから成長しない。
しかしなぜ自己肯定感が低いかといえば、何をやっても失敗ばかりだし、常日頃、人に迷惑をかけていると感じているからだ。
つまり、卵が先か鶏が先かという議論と同じで、どっちが原因でどっちが結果かよく分からない。要は悪循環が起こっているということなのだろう。
ダメっ子を卒業するには、この悪循環をどこかで断ち切る必要がある。
そこで「成長して成果を上げて、自分に自信をつけたい」という思いから、仕事やらランニングやらに取り組んできたのだが、今のところ自己肯定感は高まっていない。
もっと頑張れば、これからうまくいくと思っていたが、実はこうした成長願望がそもそも間違っていたのかもしれない。
成果が上がれば自信になるかもしれないが、成果が上がらなかったときに逆に自信を喪失してしまうからだ。
それによく考えてみると、「自分を成長させる」という目標に向かって努力するのは自分勝手な行動のような気がしてきた。一生懸命努力していると言っても、結局は自分のことばかりしているわけだし。だいたい、ダメな自分が成長したところでほとんど世の中の役には立たないわけだし。ランニングなんて、まさに何の役にも立たない。
確かに成長願望は自分を突き動かすモチベーションにはなるが、そればかりではうまくいかないのかもしれない。行動指針を別のところに置いたらどうだろう。例えば「人の役に立つかどうか」という基準に従って行動するようにしたら、どうなるだろうか。
ゴミ拾いでも、人の荷物を持ってあげるのでも、とにかくその時々で自分ができる限り人の役に立つことをしてみる。
そうしたら、他人に少し感謝されることもあるだろう。感謝されたら、ああ、自分は人の役に立ったんだと思えるような気がする。そうしたら自分にも存在価値があったんだと思えて、自己肯定感が上がるかもしれない。
振り返ってみると、自分は世の中の役に立っていないと感じてしまうことがしばしばあり、それが今の自分の劣等感につながっている側面もある。人のためになることを徹底してやっていけば、劣等感も和らぐかもしれない。
今まで人に助けられ続けて生きてきたので、そういう意味でも世の中に少し恩返しした方がいいだろう。
こんな感じに、ちょっと考え方を変えて行動してみようかな。