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コミュ障のダメっ子がどうして翻訳者になれたか

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こんにちは。ダメっ子のぴぴおです。

僕はいつも自分がダメだと思っています。

いろんなことに失敗して自分で自分にダメ出しし、他人にもはっきりとは言われなくてもダメ出しされているような気がするからです。

失敗の多くは、僕が「コミュ障」で、なおかつ臆病であることに起因します。人と話すのが苦手なので、ものを尋ねることができない。だから失敗する。失敗するのが怖い。だからやらない。やらないから、できるようにならない。やらないといけない局面になると、できない自分を思い知らされ自己嫌悪に陥る。こういう悪循環にはまってしまうのです。

そんな自分が何かの間違いで、今のメガバンクの前身に当たる都市銀行に就職したものだから、当時は毎日、自己嫌悪で大変でした。

入社5年目に早くも限界を感じ、退職。

当時は大企業に総合職で入った男性が若くして退職するのは、ヘッドハンティングや起業といった積極的な理由、あるいは家業を継ぐといった特別な事情がある場合を除けば非常に希だったので、周りのみんなにたいそう驚かれました。

辞めたのにはいろいろ理由がありますが、一つは「苦手な対面コミュニケーションが重視される仕事でなければ、自分はもっとやれるはずだ」と思ったからです。ダメ人間でありながらも、多少のプライドは残っていたのです。

そこで、自分は何をやっているときが楽しくて、何が人よりうまくできるのか、という点を突き詰めて考えてみました。

まず、あまり得意ではないが語学が好きだということに思い当たりました。それに、高校や大学の授業で自分は外国語の文を理解して、それを日本語で表現するのが、他人より比較的うまいと感じていました。そこで、この力を徹底的に磨いて翻訳者になることはできないだろうか、と考えるようになったのです。

翻訳の仕事についていろいろ調べると、これで食べていくのは非常に厳しいことが分かりました。しかし翻訳の中には文芸、映像など様々なジャンルがあり、実務翻訳あるいは産業翻訳などと呼ばれる分野であれば、比較的参入しやすいことも分かりました。

幸い、銀行に勤めていたため、金融に関する知識は一般の人よりおそらくあります。これを強みにすれば、仕事になるかもしれません。

それでも翻訳者としてまともな収入を上げるのは難しそうですが、とにかくチャレンジしてみることにしました。翻訳者になれれば、社会人になってからのどん底人生から脱却できるような気がしたからです。チャレンジしてダメなら、そのときにまた別のことを考えてみればよいと開き直りました。

まずは英語の力を底上げして自信をつけるため、1年計画で留学することにしました。

会社を辞めてからしばらくは、英語を勉強しながら留学について研究しました。そしてカリフォルニア大学バークレー校のエクステンション(生涯学習コース)に行くことに決め、必要なTOEFLの点数をとって留学しました。

留学先での詳しい話はここでは割愛しますが、英語と経営学を勉強し、言語学も少しかじりました。

帰国してからは転職活動を開始。実務翻訳者になる一般的なルートは、翻訳会社に履歴書を送ってトライアル(翻訳の実力審査)を受け、合格したらその会社の登録翻訳者になれる、というものです。しかし、どの翻訳会社の求人案内を見ても経験者しか募集していません。

そこで、翻訳関連業務まで間口を広げて仕事を探したところ、テレビ局の報道部門で海外ニュースの資料作りをする仕事を見つけました。学生やフリーター向けのアルバイト(ADに近い扱い)でしたが、アパートで一人暮らしできるくらいの収入は得られそうなので応募してみました。おそらく海外留学経験と実務経験が評価され、めでたく合格。

そこで仕事をしながら、翻訳会社のトライアルを受けていくつか合格をもらい、あるタイミングでテレビ局の仕事を辞めて、フリーの翻訳者に転じました。この時はいろいろな幸運が重なって、うまく軌道に乗れました。このことについては、また別の機会に詳しく書こうと思います。

ざっと(といっても、かなりだらだら書いてしまいましたが)こんな流れで翻訳者になれました。フリーになったのは2000年なので、今からもう19年も前の話です。それからずっと翻訳の仕事を続けて今に至ります。

通勤地獄から解放され、快適な自宅で好きな翻訳をやって生活費を稼ぎ、毎日早朝には趣味のランニングに興じる・・・サラリーマンを辞めるときに描いていた夢の生活が、いつの間にか実現していました。

それでも、自分がコミュ障であることは変わっていません。つまり、コミュ障でも自分に合った仕事を見つけ、そこで高い能力を発揮するべく全力で努力すれば、ある程度、社会の役に立って、充実した生活を送れると言えるのではないでしょうか。

もちろん、コミュ障を克服できるに越したことはありませんが、苦手なことは頑張ってもなかなか成果が出ません。苦手克服に向けた努力を完全に諦めるのはどうかと思いますが、得意なことをどんどん伸ばしていくことに注力した方が人生は好転していくような気がします。

「コミュ障で生きづらいと思っている人にとって、あんたのような人間の存在は希望の光になるはず」

奥さんにそう言われたのをきっかけに、僕がどうやって翻訳者になり、今まで仕事を続けてきたのかを、このブログに書いていくことにしてみました。

過去の自分と同じような境遇にある人の役に立つかもしれないという思いから、過去に自分がやって来たことをこれから書く一方で、まだまだ自分はダメ人間であり、成長する必要があると思っているので、様々な面の改善に向けて日々取り組んでいることについても引き続き書いていこうと思っています。

よろしくお願いします。

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