PASORAMAはWindows 10でも使える?
今はもう製造を中止してしますが、セイコーインスツル(SII)がかつて販売していた電子辞書には、USBで接続してパソコン上で利用できるものがありました。SIIのプロ向けの電子辞書は搭載しているコンテンツが充実していることもあり、この機能が使える電子辞書は翻訳者にとって非常に便利なツールでした。
ところが、Windows 10になってから、この電子辞書とPCを連動させるソフト、Pasoramaが使えなくなったという話をよく聞きます。私はついこの間、パソコンを買い替えたので、もうPasoramaが使えなくなることを覚悟していたのですが、意外にも接続できました。
Pasoramaが使えなくなって困っている人の役に立つかもしれないので、私が行った手順を記録しておきます。
ちなみに私の電子辞書(DAYFILER)の機種はDF-X10001、Windows 10はHome(64ビット)です。
- DAYFILERをUSBでパソコンにつなぐ。
- DAIYFILERに該当するUSBドライブ(Eドライブなど)を開き、「Pasorama」「64bit」の順にフォルダを開く。
- SetupをダブルクリックしてPasoramaをインストールする(インストールが済むとPasoramaを立ち上げることはできますが、このままでは電子辞書と接続できないので以下の手順が必要になります)。
- Explorerで「SII DAYFILER」を開く。
- 「内部ストレージ」フォルダの実行ファイル「X10001」をダブルクリック(このファイルはもしかしたら、私が以前、自分でSIIのウェブサイトからダウンロードしたのかもしれません。ご自分のフォルダになければこちらのSIIのサイトからダウンロードしてください)
- 解凍ファイルを展開。この時、必ず自分で操作できるフォルダを展開先に指定すること(さもないと一時キャッシュに展開されて見つからなくなります)。
- 「upgrade」、「Pasorama」、「64bit」の順にフォルダを開き、「Set Up」を実行する。
- 指示に従ってインストール。
これだけです。
この手順でもできなかったという話も聞くので、うまくいくかどうかは環境次第なのかもしれません(SIIも公式にはWindows 10非対応だと言っています)が、上記のupdateで使えるようになることもあるので、まだこの方法を試していない人は、ぜひやってみてください。