このところ、ナイキ・ズームフライ・フライニットがお気に入りでよく履いている。

このシューズ、3月に誕生日プレゼントとして奥さんが買ってくれたのだが、3、4回履いたところ、厚底で踵が高い上にアッパーがニット素材で伸縮性があるため、どうも不安定に感じられた。
それに、これを履いて走ると左の膝が痛くなる傾向が強く、最近まであまり使っていなかった。
そこで、せっかく誕生日にもらったのだが、中古品として売却して、そのお金で別のジョギングシューズを買おうと計画した。
しかし発売当初ならいざ知らず、今は既に後継モデルのズームフライ3が出ているので値崩れしており、中古では大した金額で売れないことが分かった。
そこでまた考えを改め、このシューズを徹底的に使い込んでやろうと思うようになった。
このところ僕が主に愛用してきたシューズはアディダスのJapan BoostとアシックスのTarther Zeal。それに比べると、ズームフライは底が厚く、ドロップが大きく、履き心地がだいぶ違う。
まずは履き慣れるために、短めでペースの遅い普段のジョグに使い、それに加えて街歩きにも使ってみた。
するとシューズの特性がだんだんつかめてきて、うまく地面の反発を受けられるようになってきた。また最初のころに膝が痛くなったのは、膝の挙げ方が足りなくて接地がややつまずくような感じになっていたからだと気づいた。
その後も、このシューズが地面の反発を一番強く受け止めてくれる足の着き方や上半身の倒し方を探りながら走っていると、次第にフォームが改善してきたような気がする。
この1年くらい、地面から反発を受けてスーッと進む感触が得られることがほとんどなく、そういう感触をほぼ完全に忘れかけていたが、また少しずつ思い出しつつあるのだ!!
しばらくしてロング走やペース走にもズームフライを使ってみたところ、この2ヵ月くらいの不調から抜け出して、以前の調子に近づきつつある感じがした。
どうやらこのシューズ、速く走らせてくれるだけでなく、フォームを改善する効果もあるようだ。
今まで自分にベストフィットするシューズはAdizero Japan Boostだと思っていたが、ズームフライ・フライニットもかなりのお気に入りになってきた。
唯一の欠点は、靴ひもがほどけやすいこと。しかもアッパーの構造上、キャタピランへの付け替えが困難である(一度トライしたが、紐がなかなか穴に通らず諦めた)。
それを差し引いても良いシューズだ。最近は(特に色によっては大きく)値崩れしていることもあるようなので、今から買う人にとっては最新モデルより絶対お買い得だと思う。