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翻訳支援ツールのFELIXはOfficeの32ビット版でないと動かない

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最近、パソコンを買い換えたので、システムの移行をしています。

前回書いたようにPasoramaはうまく動いてくれたのですが、私が日頃の仕事で使っているもう一つの大事なツールがなかなか移行できませんでした。

それは、翻訳支援(CAT:computer assisted translation)ツールのFELIXです。昔のアメリカのアニメ、Felix the Catとかけたネーミングなのでしょうね。私が子供の頃、FELIX(フィリックス)は10円ガムのキャラクターとしても有名でした。あ、調べたら、当時とパッケージは違いますが、今でもこのガム売っているんですね。

おっと、話がそれてしまいました。FELIXは初期のTradosと似た画面構成の翻訳メモリ型のツールで、操作方法も似ています。私の金融翻訳では、過去の訳文を再利用できることはほとんどないのですが、自分が過去に訳した用語や表現を確認するのに役立っています。最近のツールと比べると機能は少ないかもしれませんが、他の多くの主要CATツールと違って、Wordのフォーマットを崩さずに作業ができるところが気に入っています。

昔は有料ソフトで、私は3~4万出して購入したと記憶していますが、制作者の方が病気になって(これは個人の翻訳者が作ったツールだそうです!)アップデートをやめた後、無償化されています。

さて、このツールはWordやExcelのアドインとして動くのですが、新しいパソコンにセットアップしてもWord上でアドインとして認識されません。Wordのオプションからアドインを開いても、リストに出てきません。

FELIX以外のいろいろなアドイン型のツールの説明書にアドインが起動しない場合の対策がでているので、片っ端から試してみましたが、状況は変わりません。

しかしFELIXの過去の英語版サポートページ(現在はサポート打ち切り)を見ると、解決の手がかりが得られました。

Officeの64ビット版で使おうとしたら、FELIXが読み込めないという人がいたのです。

自分の環境を調べてみると、案の定、新しいパソコンは64ビット版、古いパソコンは32ビット版になっていました。64ビット版はデータ容量が極めて大きいドキュメントを扱うときに有利らしいのですが、それ以外のメリットはあまりないようです。自分はそれほど重いファイルを使うわけではないので32ビットに戻しても問題ないと判断し、いったん64ビット版をアンインストールし、改めて32ビット版をMicrosoftのサイトからダウンロードして、それをインストールしました(Office 365では64ビット←→32ビットの交換は無償でできました)。

ダウンロード後にWordを立ち上げると、あっさりFELIXが組み込まれていました。これで慣れ親しんだ翻訳環境を維持できそうです。

今はもうFELIXを使っている翻訳者はあまりいないかもしれませんが、同じ問題を抱えている人は試してみてください。

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