ダメっ子は毎日、翻訳の仕事で文章を読んではいるが、仕事で読む文章の量はそんなに多くない。
英文和訳の場合でも、用語や表現に気をつけながらきちんと訳文を作ろうとすると、ただ読むのに比べて20~30倍の時間がかかる。ダメっ子は今は和訳しかやっていないが、英訳ならもっとかかる。だから一日中訳していても、そんなにたくさん読めないのだ。
それに翻訳の作業の中で文章を読むときは、1パラグラフを読んで、その内容を頭に入れながら、1文ずつ訳出していくような流れになることが多い。
そうすると、連続して読んでいる時間が短くなるので、読みながら内容にのめり込んでいくようなことがあまり起こらない。
つまり、仕事ばかりしていると、英語でも日本語でも読書の量が減る。そして、本にのめり込む時間が少なくなる。
そういう状態が続くと、本を読む能力がどうも落ちてくるような気がする。文章を読んで内容を理解し、それを別の言語で表現し直すというのが翻訳だとすると、読む能力が低下するというのはゆゆしき事態だ。
そこで最近、日本語にしても、英語にしても、ある程度まとまった時間、本を読もうとしている。
仕事があったり、雑用があったりでなかなか思うようにいかないが、何度かしばらく集中して本を読むことができた。
すると、えもいわれぬ快感が起こる!
ちなみに最近、新調したKindleもそれに貢献している。これを持っていると、いつでもどこでも、和書も洋書も資料もウェブサイト上の記事も集中して読める(ウェブサイトの記事を読むには、あるツールを使っている)。
やっぱり、こういう読書をやんなきゃダメだよな~。
翻訳者としてさらにもう一段力を伸ばすためにも、きちんと本を読もうと誓ったダメっ子でありました!